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Release Hallucination emiのあれとかこれとか
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3rd Single『Melancholia』
Release hallucinationによる3rd Single『Melancholia』
メタルサウンドにダークメルヘンのテイストを加えたTrack.01『Keep The Memories Brilliant』
ミドルバラードTrack.02『Melancholia』の両A面2曲を収録。
(2015.12.31 release/Illustration:hayu)
◆取り扱い店舗一覧◆
―ねぇ、きっと”思い出は美しい”そういうものでしょう?―
01.Keep The Memories Brilliant [6:33] All Music:kaorin Lyrics:emi
◆Release hallucinationのサウンドにダークメルヘンな世界観を掛け合わせた作品。「Nightmare Outbreak」である意味一区切りというのもあって、今までとは少し違ったテイストを目指しました。ゲームKilling Floorの「Abusement Park」のような、不気味で妖しい夜の遊園地をイメージした楽曲が歌いたいと以前からkaorinに話していて、出来上がったのがこのサウンドです。間奏部分のサウンドは特に妖しくて素敵だなと思っています。構成が複雑で、場面転換が多いので、どこにどのように歌詞をのせるか悩みました。両面シングルという扱いで、1曲目収録なのに実はタイトルトラックではありません。
◆今までにないくらい、歌詞については2人で意見をぶつけまくった曲です。ストーリーの展開とか結末とか。わりと屋台骨に近い部分を幾度となく書き変えていて、最終的にこの内容に落ち着きました。主人公は迷い込んだ森の中に遊園地(サーカス)を見つけます。手招くピエロに誘われるままパレード参加して、甘美なひとときを過ごすのです。しかしパレードも終盤の様子。主人公が辿り着いた先は照らし出された舞台でした。舞台上のピエロが手を差し伸べます。手を伸ばしたその時、自分の腕についた無数の傷跡を見て気づいてしまう。全ては主人公が見た甘い夢だったのです。…みたいな、少し悲しい結末です。作中で明示しませんが、主人公は養父から暴力を受け、殴られて気を失った際に見たのが「Keep The Memories Brilliant」だった、という裏設定があります。夢から醒めた主人公にはこれからも辛い日々が待っているのかもしれませんが、彼女が幸せになれる日はきっとくるだろうなぁと漠然と考えています。(kaorin的には、彼女にはずっと夢の中で幸せに過ごして欲しかったみたいです。現実を突きつけてしまった分、私の考えた結末の方が残酷かもしれませんね。)
歌う時は、ABメロは特に、主人公は夢だと気づいていない部分なので、あまり感情的にならないように淡々と。(夢遊病的なふわっと感がほしくて。)でも1サビの「少し頭が痛むの」とかは、やばいんじゃないのこの遊園地!みたいな香りを醸したかったし、ラスサビで全て気づいてからは主人公の悲しみも表現したかったし…結構悩みました。後、サビの英語部分が絶望的に発音できなくてつらかったです←
◆kaoruコメント◆
ソナタ形式の応用を意識して作ってみた習作。そして今までのReleaseHallucinationで一番演奏が簡単な曲
02.Melancholia [7:37] All Music:Release hallucination Lyrics:emi
◆これまではどちらか一方が主導権を握る形が多かったのですが、得て不得手を活かしつつ共著しようという流れが強まり、この作品からクレジットも”Release hallucination”になっています。例外もありますが、おおよそABメロの原型はkaorin、サビは私が書いたような気がします。タイトルどおり、少しせつないミドルバラードです。
◆この曲の歌詞はかなり特殊なので、この解説を読まない限り意味は解らないんじゃないかなと思うのですが…作中で明示はしないものの、この歌詞の主人公は多重人格者です。傷ついた結果、自分という存在を生み出してしまった主人格に対し「僕が君を許すから、僕を受け入れて」と、語りかけている描写です。一見恋愛ソングっぽいかもしれませんが、実際はちょっと違うわけですね(笑)主人格がどういう状況かは不明ですが、心を閉ざしてしまっているのだと思います。もう一人が思うに彼に罪はないみたいです。誰よりも主人格を心配し愛している存在。全てを知った上で救いたいと思っているようなのですが、どれだけ叫んでもまだ声は届かないみたいです。自分で書いておいてなんですが、結構切ないメッセージがこめられているので特に気に入っています。レコーディングでは結構な本数のトラックを録っていて、ハモやコーラス、フェイク部分を含めるとRelease hallucinationの作品の中でも随一の多さ。混ざりまくっててもはやわかりませんが、私の秘密兵器VP550も使いました。
◆kaoruコメント◆
Shineの系譜。音質について言うと前作が少しオーバーEQ気味になってしまった反動でこのシングルはかなりエフェクト処理の少ない生っぽい音になってると思う。内容的な意味で曲作りを終えた頃にはもうMPは尽きているので新鮮な感覚でそこらへんのバランスを整えるのは本当に難しいんだよね・・・