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Release Hallucination emiのあれとかこれとか

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4th Single『Chronostasis』

Release hallucinationによる4th Single『Chronostasis』
ヘヴィさとスピード感を兼ね備えた表題曲、Track.01『Chronostasis』
切ないミディアムバラード、Track.02『醜い嘘と僕』
シンフォニック&プログレッシブナンバー、Track.03『Cure』の全3曲を収録。
(2016.10.30 release/Illustration:hayu
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鮮やかなはなびらが ひらり 舞い落ちる ずっと ずっと 終わらないChronostasis

01.Chronostasis [6:23]  All Music:kaorin Lyrics:emi

◆Release hallucinationの楽曲の中でも随一のスピード感を誇るタイトルトラック。イントロの緩急や、曲全体の構成、サビのキャッチーさなどおすすめポイントは色々。純粋にかっこいいと言っていただけることが多い楽曲です。ジャケットイラストはhayu先生に束縛をテーマに書いていただいています。鎖で束縛された少女が一歩、歩みだしているのが印象的な構図です。

◆「Chronostasis」とはサッカードという早い眼球運動の直後にみた映像が、長く続いて見える現象のこと。実際の歌詞の中で同じ現象が起きているというよりは、主人公が目にした映像がとても長く感じられたという描写があるので、比喩的な感じでつけました。これも「Dystopia」「Ariadne」と同様、サビで歌ったときの語感も重視しています。この歌詞の主人公及び彼女の大切な人達は多数派に淘汰される少数派です。魔女狩りのようなものが起きて、疑心に囚われた人々が安寧を得るために罪がない人々を罰していく。彼女はその光景をただ眺めているしかなかった。受け入れられない彼女の心は壊れてしまいます。少なくとも鮮やかな花びらや、零れた夕日を眺めていた彼女は既に正気ではなかったのだと思います。前回「Keep The Memories Brilliant」で、私は主人公を現実に引き戻してしまいましたが、そのまま正気を失ってしまうのが「Chronostasis」の主人公です。時には正気を失ってしまったほうが幸せかもねという、THE発狂エンド。実は前作で叶わなかったkaorinリクエストのエンディングを採用しています。そのような訳で正気を失った方の歌なので、声は結構上向きに。サビとかはむしろ少し楽しく聴こえるくらいがいいなと思って歌いました。ハモを凄くシビアに美しく録ったのですが、響きが綺麗すぎる!と言われ、努力が報われなかった切ない思い出が…。

◆kaoruコメント◆
キープザメモリーの発展系。「きっと誰もが、次の誰かを」というフレーズと冒頭のギターリフがいろいろなセクションの原型になってる。曖昧なものも含めると異様に転調が多くてたぶん二十数回。完全転調に限定すればもっと少ないけど自分でも明確な回数はよくわからない。ヴォーカル的ハイライトであるサビのメロディーが独立して存在してるのはいつものパターンで、そのへんが今後どう変わるかは未知。

 

 

02.醜い嘘と僕 [6:55] All Music:Release hallucination Lyrics:emi

◆メロを私が書いて、コード進行等は基本的にkaorinに全とっかえして貰った共作のミドルバラード。私が書くとよくあることなのですが、デモと完成品でメロの音数が全然違います。歌詞にあわせて音数も足して変えていくので、どことなく弾き語りみたいなテイストに仕上がってます。この曲のABメロは以前、全然違うコンセプトで作り始めたデモが基になってます。完成品とは全然違うサビがついていたのです。この形に落ち着くまでには、結構時間がかかりました。

◆月虹を海外向けにデジタル配信した際に、日本語タイトルは色々面倒だからやめよう!と、思っていたのに日本語タイトルをつけました。(寧ろ既に1つ日本語タイトルあるんだし、今更か~という開き直り。)この歌詞は眠れない夜のアンニュイ感とか、そういう時ふと考えてしまうネガティブな気持ちみたいなものがテーマになっています。特に明示されない裏設定ですが、この歌詞の主人公は同性愛者を想定しています。相手に伝えられない気持ちを曖昧に誤魔化しています。傷を恐れて、曖昧に笑い、友達のように振舞って自分を騙し続けています。醜い嘘は、自分の気持ち、友達のように振舞って相手についている嘘、両方なのではないかと思います。シチュエーションは違っても、自分に対してついている嘘って結構あると思うので、そういうのを当てはめて聴いていただけたらなと思います。レコーディングの際はバラードなので、リズムに結構気を使いました。ABメロは夢と現実の間のようなアンニュイ感で。サビの「醜い嘘と僕」という一言は、そんな自分にあきれるような、寂しような、複雑な心境が表現できるよう心がけました。

◆kaoruコメント◆
個人的にはちょっとBUCK-TICKを意識したアレンジ。しかし今井さんのようにはなれなかった。emiの歌もちょっと櫻井さん風じゃない??例によってこの3曲の中では一番好き。

 

 

03.Cure [7:07] All Music:kaorin Lyrics:emi

◆ヘヴィでかっこいい「Cure」は本作の中で一番最初に構想が出来上がったにも関わらず、完成は一番最後でした。プログレッシブな間奏も聴いて欲しい箇所の1つです。「Chronostasis」とタイトルトラックの座を争ったものの、結果的に3曲目に収録されました。私は「Cure」推しだったので少し残念に思っていたのですが、いざリリースしてみたら「Cure」を気に入ってくださる方が多くいらしてちょっと嬉しい気持ちです!本作のジャケットイラストは「Cure」のイメージて書いていただいたものです。便宜上、彼女をクロノちゃんと呼んでいますけど、実はCureちゃん。

◆サビの「背徳の灯火よ」「密かに与えられた甘い嘘を燃やせ」という歌詞はkaorinと出先で呑んでいる時に出来上がりました。メロが先に出来ていたので、私がその場で歌詞を考えて仮歌を歌って。人が少ないテラス席だからできたことかもしれません(笑)そこから全体的を作りこんでいきましたが、それがかなりの難産で全然出来なくて。なんでだろうって焦っていたら、実は糖質足りてなくて頭回ってなかっただけでした!という逸話が。(製作期間中にダイエットするのは辞めよう、そう思いながら私はAmaz○nでそっとブドウ糖をポチりました。)歌詞については政治的な意味での束縛と解放、ここでは独裁がテーマで、独裁というものが静かに入り込んでいく様子を描いています。歌に関してはAメロは同音連打が多いので、かっこよく歌うのが難しかったです。サビとかはわりと得意な感じで、結構思い通りに歌えた気がします。エフェクティブ部分も多いので、歌い方や実際にかけるエフェクトについてもkaorinとかなり相談を重ねて仕上げています。

◆kaoruコメント◆
emiの声こういう大人っぽい感じもいけるんだね?サビは5分くらいで書いた安産曲。けど後半のバリエーションから半音だか全音あがったラストへの帰結はなかなか決定稿ができず困ったし、本当はもっとオーケストラが豪華だったはずが自分の力ではまとめきれず管楽器などは大幅削除となんだかんだ紆余曲折を経て完成した。イントロ~Aメロではフリジアンモードのアッパーストラクチャーがあれこれと展開していてBメロにナイトビフォアと同じアイディアが使われている。結果的にこれもかなり実験度が高い曲かもしれないな。


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