emi's room
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iPadとお勉強
こんばんは
桜の見頃も終わりを迎え、いよいよ春本番かというタイミングで寒の戻り。寒いです。
かと思えば明日は最高気温25℃と…、地球がオラの自律神経をぶっ壊しにきてんぞ。
ところで私、日本の国花は桜か菊だと思っていました。実際は法定された日本国花というのはなく、桜や菊は”事実上そのように扱われているだけ”なのだとか。それでも多くの日本人が桜に特別な印象を持っているのは、それだけ国民にとって馴染み深く、愛されている花だからなのかもしれません。
さて、昨日更新されたFANBOXに情報を出しましたが、現在は新譜制作中です。
先に片付けられることは極力片付けておくのですが、どうしても終盤にならないと素材が揃わない場合もあり、締め切りが近づくにつれて作業量は増していきます。それなのに普段ろくに更新しないBlogを書いているのは、多分脳のデフラグを兼ねているからです。なにが創作物に関係するかはわからないので、気を削がないものを除いて積極的に情報を拾っている時期です。沢山頭に入れて、整理して、不要なものを片付けて。その過程で出たあれこれを言語化することは、自分にとって結構重要なんだろうなと思っています。思えば似たようなことを15歳くらいからやっているので、人間って変わらないなと思いますね。根を詰めすぎると作業効率があっという間に落ちていく、何か書くことはその息抜きになっている部分もあります。
息抜きとして、最近ハマっているのがまさかの勉強です。
学生時代勉強が好きだった試しがあったかと言われると、「ほぼ無い」とっても過言ではないほどですが…、でも今勉強が面白いと思える下地はやはり義務教育にあると思うので、やっぱり若い頃の勉強大事。現在私は『日本語の作文技術』(著:本田勝一)という本を読んでいます(まだ途中です)。タイトルの通り作文技術が学べる本で、文章の組み立て方や句読点の使い方が丁寧に解説されています。新聞記事のような正確性が求められる文章を書くために有用な本なので、記者さんやライターさん向けです。(エッセイや小説のように文体も作品の一部となる読み物に当てはめると、少し堅い本とも言えます。)しかし読みやすい文章を書くための本でもあるので、本書自体とても読みやすく大変面白い内容。
音楽家の坂本龍一さんが逝去された日、私が一番好きな作品である『食物連鎖』を聴きかえしていました。『食物連鎖』は中谷美紀さんのアルバムで、プロデュース・作曲に坂本さん、そして作詞には売野雅勇さんが参加しています。売野さんは元々コピーライターというだけあって、文節1つ1つがとても印象的。御本人は当初”歌詞なんて書いたことがなかった”そうなので、それがそのまま個性になったのかなと思いますが。私はそのセンスが羨ましく、ゆくゆくはコピーライティングについても学びたいと思っています。と、考えたところで、歌詞やエッセイやキャッチコピーは”芸術性”や”世界観”を重視しているので、正確な文章とは正反対のところにあるなと。ならば正反対の文章もある程度書けなければ、それを崩していくこともできないのでは?と思いまして。
本田さんの著書については、作文技術の名著であるとインターネッツの力で聞き及びました。多くの場合、義務教育で文法を習い、作文を書く機会があると思いますが、意外と突っ込んだ内容までは学ばないと思います(私は一応文学科を出ているのですが、大学ですら、教職を取らないと学ばない範疇ではないかと思います)。余程の悪文でない限り意味は伝わるでしょうし、フィーリングで書いている方も多い筈。かくいう私もそうなので、これを機に一度きちんと技術を学んでみたいと思いました。何事も基礎って大事だし。
前置きが長くなりましたが、今回はiPadを使用した勉強の話。
iOSのノートアプリ”Good Notes”に、もう7年お世話になっています。元々は五線紙をデジタル化する目的で使い始めましたが、Apple Pencilの登場で紙に書くのとほぼ遜色ない使い心地で、今や作詞や歌詞への書き込み、スケジュールやメモ書き、そして勉強ノートとしても使っています。目的に応じてノートが作成でき、罫線も好きなものを選べて、ページの入れ換えも自由。(学生時代ルーズリーフを使い分けてファイルしていた苦労はなんだったのか。)学生時代にこれに出会っていたら、勉強の仕方が全然違ったのではないかと思うのです。最近はレジュメもデジタル化されて、ファイルをDLさせる大学も一般化していると聞きます。画像として取り込み、直接書き込むという勉強方法も一般化しているのかなと。しかしこの方法だと私はあまり頭にはいらなくて…。個人差がありそうですが、デジタル化したとて自分の手で書く、或いは入力する(その過程で脳内で文章を反芻する)工程が必要だと感じています。
Good Notesでの勉強の強みは、ノートの見易さと、入力速度を兼ね備えているにあると思います。
Apple Pencilで手書きした文字をテキスト変換してくれる機能を「スクリブル」と言うのですが、これがとても優秀。なぐり書きに近い文字でも高精度で読み取り、テキスト変換してくれます。しかしスクリブルにも弱点はあって、例えば記号が苦手です。・(ナカテン)と 、(読点)の区別や、:(コロン)…(三点リーダー)などは高確率で認識できません。また筆者が漢字がわからないだとか、画数が多くて書くのが遅い場合など、部首とつくりが分割されて「相」が「木目」になるなんてことも。何より手が疲れるので長文には意外と適していません…笑
その辺をカバーしてくれるのがキーボード入力です。Good Notesではキーボードをドラッグすることで、スマホサイズのキーボードを画面上の好きな位置に置くことができます。ペンを持ちつつ、中指~小指でキーボード入力を併用すると、ストレス無い速度でノートが取れますし、勿論予測変換も使えます。罫線を気にせず、ひたすらノートを取っていくのが第一段階で、一通り頭に入れ終えたら、テキスト情報を整理することで復習できます。見出しをつけたり、スタンプでわかりやすく段落をつけたり、重要な部分にマーカーを引いたり。想像しやすい図形が欲しい時はいらすと屋さんのお世話になったりもしています。
学生時代は何度でも開きたくなるノートが作りたかった。一目してポイントが判り、勉強が楽しくなるような綺麗なノートが取りたかった。でも手書きでそれを叶えるのは難しかった(メモと清書したら倍労力かかるじゃん…)、そんな私の理想をGood Notesは叶えてくれるので、今になって勉強が楽しいんだと思います。知識を頭に入れるのも楽しいですが、わかりやすいノート作りへの挑戦も楽しみの1つです。絵が描けなくても、字が綺麗じゃなくても、カラフルなペンを持っていなくても大丈夫。なにより可逆性が高いのでレイアウトも好きな時にドラッグで全部変えられる。特にGood Notesの回し者ではありませんが、iPadを使う理由の7割はGood Notesなんだよな、という位には愛用しています。今学生だったらきっと沢山勉強していたのに…!(ほんとかなぁ)高校生、大学生がいる親御さんはYoutube再生マシーンとして買い与えるのではなく、勉強ツールとしてのiPadの魅力をお子さんに教えてあげて…!
と、まぁそのような感じで。制作・妄想・言語化・勉強をローテしながら生きています。
思考を自由に垂れ流す場としてTwitterも使っていますが、長文はやっぱりBlogね。思う存分書きたい時に良い。