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Release Hallucination emiのあれとかこれとか

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201812/4

PC内でファイル管理が出来ない理由。

久々の更新ですが皆様いかがおすごしでしょうか。
Blogの存在を忘れていたわけではありませんが、案外Twitterで事足りてしまったり、書いてもストックしたまま放置していたりして、長らく更新をしていませんでした。書けることは沢山あるはずなんだけど。今年の年末も自己満足で続けている「映画のおはなし。」を書きたいと思ってるのですが、このままでは年1更新になりかねないので、もう少し更新したいと考えています笑

ところで今日は自分の「認知特性」について書きたいと思います。
私には得意なことと苦手なことがあります。人間はある程度誰しもそういうものだと思いますが、自分の特性に目を向ける機会って案外ないですよね。偏りがない人はそこまで不便もしないだろうし。
今回たまたま、自分の認知特性に目を向ける機会があったんだよね~っていう話です。

 

さて、突然ですが私はPC内でのファイル管理がとても苦手です。
今まさに以前送って貰った見積もり書のPDFの保存場所がわからなくなり捜索している最中です。
ちなみに楽曲のプロジェクトファイルでもよく同じことをやらかします。
「最近使ったプロジェクト」から1つ1つ探すのは大変非効率だとわかってはいるので、一時期様々な対策を講じました。必ず仮題をつけて判別しやすくするとか、制作日や特徴をExcel管理するとか、一応の努力はしたのですが、仮題をつけたところで内容と結びつかないらしく結局忘れて不発に終わりました。

 

私をよく知る方は意外に思うかもしれません。
というのも、私は比較的几帳面と言われるタイプで、あまり物を失くすことがありません。書類管理や物品管理はどちらかと言えば得意分野。なので私が管理を苦手としているのは、あくまでもPC内のファイルだけなんです。ふっしぎー!

今に始まったことではないのですがいい加減困るので・・・笑
その理由について真剣に考えてみました。私はずっと管理方法が問題だと考えていましたが、どうやらそれ以前に記憶とも結びついていないようなのです。あれ、自分っていつもどうやって物事を認知したり思い出したりしてるっけ?と、苦手なこと得意なこと、それぞれ実際のエピソードを交えて思い出してみることに。すると、私は圧倒的に文字や音声から物事を認識するのが苦手なのではないかと気づいたのです。

 

例えば先日、Release Hallucinationのミーティング中の出来事です。
kaoruと音楽理論に関係する話をしていた際、「ルートがG、長3度、完全5度、短7度。」と言われました。これはドミナントセブンスの構成音でルートG、つまりG7のことなのですが、何度繰り返し言って貰っても、G7だと気づくのにやたら時間がかかりました。(前提として、作曲中にも普通に使っているので私はG7を知らないってことはないはずです…笑)

音声だけ聞いてもちんぷんかんぷんだった私が、頭のなかで何を考えていたかというと、音声情報を基に、必死で鍵盤を押さえている手の形や、押さえている鍵盤の幅、五線譜上の音符といった映像に置き換えて考えようとしていたのです。恐らくコードを学んだ時点で構成音を文字情報として暗記するのではなく、押さえている手の形や鍵盤の幅、五線譜の音符といった視覚情報に頼ってドミナントセブンスを理解していた為だと思われます。よくよく思い出すとピアノを習っていた頃も、譜面を写真のように覚えており、音符も音符同士の幅と鍵盤を押さえる手の幅から考えて、結構感覚で弾いていました。(わりと皆そうだと思ってた。)

 

次に思い出したのは得意分野のこと。
私は昔、会員制スポーツクラブのフロントでアルバイトをしていました。お客様のチェックインアウトや入会手続きをするのが主な仕事です。その際サービス向上の一環として推奨されていたのが、お客様個人をきちんと把握することでした。暗記に近いのでそれが苦手なスタッフも多かったようですが、私は不思議と1000名弱のお名前と顔、併せて前回お話した内容くらいは大体覚えていました。単純に顔を覚えるのが得意くらいにしか思っていませんでしたが…しかしファイル名は覚えられない。何故なのか。

私はどうやら【1.お客様の顔や顔写真、2.名前の字面、3.お話したときの映像】この3点で認識しているようです。顔はともかく名前は文字情報なので字を認識しているものとばかり思っていましたが、例えるなら紋様や模様みたいにその字面を写真のように頭に記憶して、それを読み直しているだけだったようです。
会話についても音声を覚えていると思っていましたが、思い出す時はさながらビデオ映像のようにその場面を脳内再生しているだけでした。

そういえば仮歌を覚える際、簡単なものであれば1.2度聞けば覚えられるのですが、メロが難解で覚えにくい場合は適当な紙にピッチの高低をメモして覚えているなと気づきました。(DAWのピアノロールと同じです。ただしピッチ自体は聴覚で覚え、ノート同士の跳躍幅や長さをメモっているということです。)
つまり完全に視覚情報に頼ってインプットをしています。
ついでに言うと、音楽や本も内容がどんなに素晴らしかろうと作者名やタイトルといった文字情報は全く覚えていません。ジャケットや表紙などは詳細に覚えているので、それを頼りに探すことも屡々…。

 

そこで思い至ったのが「認知特性」です。
これは人間が脳に情報をインプット(認知)する際、どのような方法を得意としているか。いわば認知方法の癖であり当然個人差があります。特性は大きく分けて3種類。視覚優位、言語優位、聴覚優位。私はどう考えても視覚優位っぽい…。物事を静止画や動画で認識しがちな私にとって、見た目がほぼ同じなファイルアイコン、そして文字情報、基本的に不動のPC内のデータファイルなど殆ど記憶に残らないわけですね。

なるほど、だからファイルの場所決めようにもファイル名工夫しようにも紛失するのか!

そこで、『本田40式認知特性テスト』を試してみました。
40項ある質問に答えていった結果がこちら。

 

やはりかなりの視覚優位。とりわけ空間や時間軸を使って考える三次元タイプに偏っており、逆に文字や文章を脳内で再現するのはかなり苦手なようでした。まさに先ほどのG7の話はこれをやらなければならず、他の認知特性で無理矢理補おうとしてとても時間がかかっていたのだと思います。
趣味のひとつである読書も思えば脳内で映像を想像していたり、文字情報を音声として脳内読み上げていることが多いので、④が苦手でも③や⑤の特性で補っているのではないでしょうか。皆ある程度の偏りはあるので、得意な能力で苦手分野を補うのはよくあることだそうです。

ファイル管理の話に戻りますが、つまりこのファイルを紛失病をどうにかするには、フォルダやファイルに視覚情報を含めるのが一番良いのかもしれません。表示方法を一覧ではなくアイコン表示にしたり、フォルダの色分けができるファイラーを導入することが最も効果がありそうです。
そうはいっても、音楽ファイルやテキストは開くまで視覚情報皆無なので、やはり私には不利なように思われます。そもそもこれについては視覚判断は諦めて、特定の文字列を文頭につけるというルールでも作って、検索しやすくする方向にシフトしたほうが賢いかもしれませんね。便利な機能に頼るべきだな;

あ、見積もり書のPDFですか?まだ見つかりませんよ-^^


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