Synchronicity −眠る貴方へ− 引き金にかかった指を カウントもなく弾いたら 勝手に始まった今日が 跡形もなく消えたらいいのに 思い出の道を辿った 確かめるように何度も辿った 諦めきれない足で か細い声を散らし彷徨っていた 貴方の名前を呼んでも 呼ぶ度にこぼれていった 悲しみへと姿を変えてしまう 眠る貴方へ甘い口づけを 重ねる度に真実を知る 失くした筈の狂った世界へ 取り残された私は何処へ 燻る痛みが解るか 思い出が胸に染みるか 抗えば食い込みほら 傷口は塞がることが無いまま 矛先なんてないのに ないから余計に孤独に思えた お願い名前を呼んで 遍く悪夢から救い出してよ 最後の我侭を聞いて 幸せだったあの頃を 捨てることも許されないのだから 眠る貴方へ甘い口づけを 重ねる度に真実を知る せめて優しい嘘で騙してよ 全ては夢と信じ込むように 眠る貴方へ甘い口づけを 重ねる度に真実を知る 失くした筈の狂った世界へ 取り残された私にさぁ 眠る貴方の甘い口づけを 引き金にして壊して欲しい 失くした筈の虚しい世界を 抜け出せなくて私は何処へ